『es〜自我〜』 イメージイラスト 『endless journey』tar
―――何故、私に?
「何故・・・なの?」
呼吸の隙間を縫って思わず私の口から滑り出た言葉に、彼はただ
優しく笑んで答えた。
私の胸に触れている彼の掌が、やわらかく動いていた。
『es〜自我〜』前編より抜粋

漏れたのは、独り言のような俺の声。
「夕日を、見たかっただけなんだ、一緒に・・・、お前と。」
そうだ。
本当に、それだけだったのに。
初めて自覚した自我というものに、呑まれ、惑わされ、
そして現れた自分の中の雄に流され、ただ嫉妬に狂い、それをテマリに・・・。
それが、どれほど稚拙で、荒々しく、身勝手な行為だったのか。
『es〜自我〜』後編より抜粋

『endless journey』のタール様のイメージイラストです!
タールさんが一番、大変じゃなかったのかなぁ・・・としみじみ・・・。でも、2作品とも、mimsさん、りくそれぞれの名場面(!?)を見事に再現してくださった・・とでもいいましょうか。作品を読んでくださった方には、このイラストで、伝わるものがたくさんあるんじゃないのかなって思います。
不敵な笑みを浮かべる鬼(笑)設定なカカシさんも、夕日を意識して下さったその色使いも、絵の描けないりくにとっては、もう言葉もないくらい、感激です。
〜感謝の気持ち〜
mimsさんのお誘いから始まった、今回のコラボでしたが、りくにとっては貴重な経験でした。1つの作品を、3人でいろんなことをお話させて頂きながら紆余曲折経て(私が一番?)、創り上げていく作業というのは、本当に楽しくて、本来の生活を忘れてしまうくらい(笑)。そんな時間を過ごせたのも、mimsさんの企画力と、タールさんの褒め上手があったからだと、改めて、お2人に感謝です。
一時、シカテマ作品を書けなくなってしまって、短期?休止中、このまま閉鎖をしてしまおうか・・・と、何度も思いました。そんな中、リクエスト作品だけは・・・と思って書いた作品に、お2人が反応してくださって。涙が出るほど、嬉しかったのです。多分、お2人はそんなことを意識されずに、お人柄のままの率直なお言葉を下さっていただけだと思うのですが、私は、とても励まされて、そしてそれからお2人に見守られているような気さえしてました。
お2人に出会えて、良かったと心から思います。そして、そんな出会いを呼んで下さったのは、開設以来、拍手やメルフォから支えて下さった、本当にお優しいビジター様方のお陰だと思います。
りく
2007.11.18